新田自然保護の会


長年に渡る開発により、東京都の自然地は減少し続けています。

今当たり前に生育している木々や草の一本一本や、多くの生物が希少なものとなる時代が確実に訪れるでしょう。

 

荒川は先人の努力により放水路として設けられました。

2008年、新田荒川河川敷鹿浜橋下流部分の都民ゴルフ場(足立区)が閉鎖され、周辺の生態調査が行われました。

その結果、東京23区内ではほとんど絶滅したと見られていた貴重な野生生物の生育が多数確認され、

この地域が極めて恵まれた環境を維持していることが証明されました。

 

新田荒川河川敷の広大な自然は、地元住民の様々な思い出を作ってきました。

希少な野生生物が生息するこの環境は、私たちの貴重な財産であり、

未来を担う子どもたちが自然体験を通して命の大切さを学ぶことができる

重要な拠点として活用していくことが求められます。

 

新田自然保護の会は、新田荒川河川敷の自然を最大限に活かし、

この貴重な自然環境を未来の世代へと引き継ぐことを目指しています。

 

(「新田自然保護の会」趣意書より抜粋)

 

当財団は、この活動を支援しています。

 

当財団では、大阪淀川再生計画の成功事例を持つ都市文化研究所と協働し、2008年、都民ゴルフ場跡地利用計画の提案書を足立区に提出。

その実績と内容、また地元住民の皆さんの自然保護への想いをうけて現在の「新田わくわく水辺広場」が造設されました。

 

2010年に開設したこの広場は、新田自然保護の会の活動および地元住民の皆さんの尽力により、10年の年月を経て豊かに成長しました。

その豊かな生態系は子供たちの教育の場として、また住民の皆さんのコミュニケーションの場として役立っています。